2022.03.04
屋内つばき園で「ハイ・フラグランス」「インシュラリス」開花!
おはようございます。令和4年3月4日、今日も春らしい過ごしやすい一日になりそうですね。
先ほど正面ゲートから徒歩3分の「屋内つばき園」に行ってきました。現在約40品種が開花、見ごろを迎えています。(ちなみに東ゲートから徒歩3分の場所にある屋外のつばき園はほとんどがつぼみの状態です。)
画像はNew Zealand生まれの「ハイ・フラグランス(High Fragrance)」、見ごろを迎えています。
一輪ごとに個性があって本当にステキ。
上の画像と色が異なって写っていますが、これは光の当たり具合によるものです。
そしてそして、大変珍しいベトナムの原種ツバキ「インシュラリス」も開花していました!この鮮やかな黄色の花色が最大の特徴で、とても貴重なんです。今年はつぼみの数が少ないのでご覧になりたい方はお早めにチェックしてください。
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大分農業文化公園では2月19日から「椿まつり」を開催していますが、よく「花が咲いていない」というお声をいただきます。身近にある花木すぎて、その特性があまり知られていないのかもしれません。
ツバキは「多様性の花」です。咲く時期は秋から咲き始めるもの、真冬に咲くもの、3月に入り暖かくなってから咲くもの、4月にようやく咲くもの(冬の花という印象が強いようですが、開花最盛期は3月です)。花のサイズは小指の先ほどの小さな花から直径15センチ以上の花。花の形はスタンダードなものからバラのようなもの、これがツバキ?と思うようなもの。実に多彩です。
ツバキはサクラ(ソメイヨシノ)のように短期間で一気に咲き一気に散る花ではなく、長い期間にわたり楽しめる性質の花です。「〇分咲き」「満開」という概念がなく、ゆるゆると咲き続けます。常緑樹で艶やかな葉があるため、木全体が赤やピンクの花色に染まることはありません。
また、ツバキは木自体はとても丈夫ですが花はとても繊細です。特に屋外のツバキは雨や霜や雪、蜜に集まってくる鳥や昆虫の影響で花が大変傷みやすいです。
これらのことからツバキを見慣れていないほとんどの方は「咲いていない」「花が傷んでいる」と仰いますが、植物そのものの特性や自然の影響等をあるがままに受け止め、その上で一輪との出会いを楽しむ種類の花だとご承知ください。
<屋内つばき園>
約100品種100本のツバキが3月上旬まで楽しめます。図鑑に載っているような傷みの少ない美しい花が楽しめるのがポイント。
※屋内つばき園は加温していませんが、屋外つばき園よりも少し早めに開花します。
<屋外つばき園>
約400品種1000本のツバキが4月上旬まで楽しめます。多くの品種が咲く3月中下旬は特におすすめです。
※例年、屋内つばき園の見ごろ終わりが屋外つばき園の見ごろはじめとなります。